私のはじめてのメコン体験は1996年4月から2年間のハノイ駐在です。当時、勤務していた金融機関にて、在ハノイ日本国大使館専門調査員(経済班)のポジションを拝命し、ベトナムに関する予備知識を全く持たない状態で赴任しました。ハノイのノイバイ空港に到着してハノイ中心街へ向かう車の中、周辺の景色は長閑な田園風景。「自分の田舎の新潟と田園風景は一緒だな。これは何とか暮らせそうだ」と直感。ハノイ中心街に入ると、道路を縦横無尽に走るバイクの波に目を疑いつつも、街路樹が多いプチパリっぽい街並みを気に入ったことを思い出します。
さて、ハノイ駐在開始から今までの約11年間、ベトナム、タイ、ミャンマー、ラオスを数え切れ無いほど仕事や観光で訪問してきました。特に、ベトナムの累計滞在日数が約1,100日に及びますが、経済開発のスピードが飛びぬけているのがベトナムです。
経済開発の波の中で、ハノイ郊外は大型ホテルや高級マンションの建設ラッシュです。ただ、ハノイは、市中心のホアンキエム湖周辺の街路樹の多い街並みや旧市街の街並みは再開発もされず保存されているので、仕事の合間に、街角のカフェでお茶をするとホッとできます。ベトナムに深くコミットして仕事することは日本人にとってはハードなものですので、ホッとできる空間だけは残してもらいたいと願っています。

